2013年12月25日水曜日

Philips Fidelio X1 Gold Limited Model(開封の儀)

以前のエントリーでPhilips Fidelio X1が欲しいなどと書きましたが、とうとう買ってしまいました。

それも50周年記念のLimited Model。Phile-webでの先日のポタフェス記事でも触れてましたが、香港では発売されています。元々X1は前から試聴していて、音楽用のヘッドフォンを買うならX1と決めていました。ゴールドモデルはネットで見たのか実物を見たのか、こんなのがあるんだ、という程度の認識でした。

用事の次いでに湾仔にある行きつけのショップでX1の値段を聞いたところ、通常品か限定版かと言われたので、どう違うのかと聞いたところ、まずケーブルが違う、音質では中域の暖かさと膨らみが違う、と。

その時は時間がなく在庫と値段だけ確認して帰りました。その後、ネットを検索しましたが、どういう訳だか情報が全くない(^_^;) 確かに買ったという情報は散見されますし実物はあるので販売はしているのでしょうけど、Philipsのサイトにもなく、挙句の果てにサポートにチャットで問い合わせたところ、サポートも情報を持ってないと。。。

どういうこっちゃ(^_^;)

まぁ気を取り直して再度ショップに足を運んで、いつもの兄ちゃんに通常版と限定版と何が違うかを再度確認するも、確かな情報はない様子。いずれにせよ試聴しないと話が進まないので、さっそくAK100+XD-01にフェードイン!

音質についてはバーンインが終わった頃に改めて書きますが、X1の音とはかなり違うと感じました。X1はケーブル脱着式なのですが、同じケーブル同じ音源で比べてみたところ、最初の一小節ではっきり違いを感じました。限定版の方が全域にわたって明瞭で、中鬼木の厚みが増しています。ユニットは同じという話ですが、もしかしたらチューニングが違っているかもしれません。あるいは私の思い込みか。。。

そんなこんなで家に帰り、さて、開封。。。

外箱はこんな感じ。

50周年記念

限定版

中を開けると、百式もしくはナイト・オブ・ゴールド。。

取り出してみた。なるほど、ゴールド。


ケーブルはタイガースカラー

ミニプラグとケーブルクリップ。どこまでもゴールド。

認定書とシリアルナンバー。私のは022番です。どこかで聞いたことのある番号かと思ったら、なんだ、田淵かw

耳の部分はベロアで、これが気持ちいいです。

ケーブル長いよ。。

頭の部分。側圧は強くもなく弱くもなく、ちょうどいいです。重さもさほど感じません。

AK100+XD-01と合体。ちょっとカッコワルイ。。

おまけ。限定版についてくるハイレゾ音源だとか。


 空けるとUSBステックが。

持ってみるとずっしり重いです。通常のおまけグッズは精々4GB、頑張っても8GBで、物もプラスチッキーで安っぽく、ロゴだけ立派なものが多いですが、これは容量は16GBあり、作りもホンマにいいものです(マ・クベか)


以上、開封の儀をお届けしました。音質についてはいずれ書きます。


2013年12月17日火曜日

PCオーディオ

昔、個人のHP作成が始まったころ、そういったアーリーアダプターはPCリテラシーが比較的高かったせいか、自己紹介のページにPC環境が記載されている事が多かったです。かくいう私もそういうページを作っていました。他には車とかバイクの紹介とかもありましたね。

日本にいる時は真空管アンプなどそれなりにオーディオにお金をかけていましたが、香港に移住してからは部屋が狭いことや引っ越しが頻繁にあることから、本格的なオーディオ機器は購入できず、PCで音楽を聴く環境を作ってきました。PCオーディオなんて言葉も無かった頃です。

余談ですが香港はご存知の通り家賃がバカ高く、広くて防音の良い部屋を借りようと思うとべらぼーな額(私の予算的に)になりますので、どうしてもちんまりしたシステムになります。


以下、昔を思い出しつつ簡単にPCとオーディオ関連の構成を記します。


PC本体
 一般的な自作PCです。いまだにC2Dですが、重い動画の変換などをしなければ性能に問題がありません。とはいえ、そろそろファンがヘタって音がうるさくなったりUSBポートの接触不良など細かな不具合が出てきたので、そろそろ替え時かも。なにしろ6年近く、24時間運転で使ってますので。


NAS
 日本を出る時に主だったCDをFlacに変換してCD自体は売っぱらってきたので、この音源ファイルだけは死守しなければなりません。過去にHDDの問題を経験したこともあり、5年位前にNASを購入しました。当時はQNAPを使い1TB*2のRAID1でしたが、これまたファンの調子が悪く時々HDDの温度が50度を超えるようになり、また音もうるさくなったので、今年の夏にSynologyを購入しHDDも3TB*2のRAID1にしました。HDDはWD赤が高かったので東芝製(中身は日立らしいですが)。NASにしたおかげでファイル自体がどうにかなるという事態にはなっていません。このNAS上のフォルダをPCにネットワークマウントしてfoobarで再生しています。動画はDLNA経由でPS3で再生。


ネットワーク、USB
 この辺は音質重視のものが少ない、あっても価格が半端じゃないので、普通のルータと安USBハブに安ケーブルです。余裕があればこの辺もなんとかしたいのですが。。。ルータおよびネットワークスイッチはギガビット対応で、PC、PS3とも1GB接続です。タブレットで動画や音楽を再生する場合はWi-Fi接続してDLNA経由です。


USB音源、スピーカ
 日本にいる時からPC本体のサウンド機能はオミットしてUSB音源を使っていました。それらは友人に譲ってきたので、香港に来た時にM-AudioのUSB音源とスピーカを購入。これらは元々はDTMまたはスタジオ録音用の機材で、ASIOをサポートしていました。
 その後スピーカがイカレタのでBoseのCompanion2をMixi経由で市価の半額で譲って頂きました。その後USB音源にもホワイトノイズが乗るようになり、折しも引っ越しの時にかBoseも片方から音がでなくなったので(元々Boseの音は好みではありませんでしたし)、AK100をUSB DACとし、ヘッドホンを使うことにしました。ヘッドホンはゼンハイザーのHD449とオーテクのATH-ANC9を持っています。オーテクは旅行で飛行機に乗る時のために買ったのですが、ノイズキャンセリングが思いの外自宅でも効果があるので、専らこちらを使用しています。PS3で動画再生する場合もAK100を光ケーブルでPS3に接続しています。


再生ソフト
 PCで音楽再生時にはWASAPI対応させたfoobar2000を使っています。ネットワークマウントしたNAS上のファイルですが、遅延などの問題は出ていません。foobar2000は携帯で操作できるクライアントソフトがあり、ベッドで寝転んで聴いている時などは地味に便利です。JRiverも試しましたが、タグよりフォルダ単位で再生したいのでfoobarの方が私には合ってます。Autolyricで歌詞表示するとカラオケの練習もできますw このソフトは中国製なのかC-POPの歌詞が豊富で、しかも簡体字繁体字をワンタッチで切り替えられるという便利機能付き。誰得?と思ったけど俺得でしたw

画面構成も若干カスタマイズしました。



リッピングソフト
 以前はEACでリッピングした後Mp3tagでタグは手打ちしていました。なぜかというと、最近は主にC-POPを中心に聴いているのですが、EACで使用しているFreeDBには殆ど情報が無かったためです。
 もっといいCDDB、できればGracenoteが使えるソフトは無いかと探したところ、SONYのMedia Goを見つけて試してみました。かなりマニアックなCDのトラック情報やアルバムアートを取得できるので便利です。中国語テキストのCD情報まであるのには驚きました。変換もそこそこ速く、今はこちらを使っています。
(iTunesもCDDBはGracenoteですが、iTunesは嫌いなので使いませんw)

バックアップ
 RAIDとはいえバックアップは必要です。RAIDはMTBF(平均故障間隔)やMTTR(平均修理時間)を改善するためのもので、データの保全を保証するものではありません。
 とはいえ、3TB(PC内蔵も含めればそれ以上)のバックアップは個人レベルでは価格面で難しく、クラウドストレージも検討しましたが音楽ファイルだけでも200GB近くありますので、容量と転送速度から断念。
 結局、AK100に64GBのmSDを2枚挿しして本体内蔵32GBと併せて160GBとし、ここに詰め込めるだけ詰め込んで暫定的なバックアップとしています。音楽ファイルはCDからのリッピングとネットで購入したハイレゾと併せてどこまで増えるかわからないので160GBでも全然足りず、必要なものを随時入れ替えています。実際、ある程度空きがないとAK100が動作不安定になる可能性があるので、フルに使う訳にもいきませんし。複数のmSDを持ち歩くことも可能ですが、外で入れ替える時に絶対落としますw
 その他、緊急避難措置としてGoogle Musicにもアップロードしています。これはまだベータ版で招待制だった頃に裏ワザを使ってアカウントを作成しました。今のところ容量無制限で無料。音質はストリーミング再生用に変換されますので劣化しますし、S-JISのタグが文字化けしたりしますが、ジムでトレーニング中に携帯で聴いたりするには便利です。使用開始した際、5000曲アップロードするに4日位かかりましたw
 Google Driveが容量の割には安いので、必要があればこちらを追加購入してもよいかなとは思っています。他の大容量を謳う新興クラウドストレージはいつまで続くか不安ですし。


今週末に引っ越しますので、部屋の環境は若干改善される見込みです。ただ、予算には限りがあるので、どれだけオーディオに振り向けられるか。。。欲しいものは無限にありますしね。

浜の真砂は尽きるとも世に物欲のネタは尽きまじ。


2013年12月2日月曜日

香港引っ越し日記(1)



香港では引っ越しが頻繁にあります。私も在港6年強の中で3回引っ越ししました。来港直後にアパートが決まるまでの2週間ほどいたホテルからの引っ越しを含めると4回。

香港の賃貸契約は通常1年目Fix、2年目Optionと言われていて、1年以内に退去する場合は言い出したほうがペナルティを払います。2年目以降は1ヶ月前告知でペナルティ無しで可能。勿論住民が別の良い部屋安い部屋が見つかったなどで引っ越す場合もありますが、大家の都合で追い出されるケースも多々あります。香港では不動産は投機対象なので、値上がりしそうな部屋を購入し、家賃をローンより高めに設定して賃貸に出し、値段が上がったところで売りに出すことがままあります。その場合、大家が変わった時に家賃が上がることがあり、1か月後に家賃を上げるけど嫌なら出て行け(意訳)というお手紙が突然届きます。ヘタすると2年目に入った途端にそうなることも。


私は2年ほど通常の賃貸契約のアパートにいましたが、それ以外はサービスアパート契約の部屋にいました。これは本来は短期契約者向けのもので、1ヶ月毎の更新、光熱費・インターネット・週一のメイドサービスが家賃に混みになっていて、大変便利です。メイドはゴミ捨て、簡単な掃除、ベッドのリネン交換などをしてくれます。

2009年にTSTに引っ越した時はビルはボロながら安い家賃のサービスアパートが見つかったのでそこにいましたが、今年7月末に突然大家からのメールが。

その部屋は大雨や台風の時は壁から水漏れが発生し、周囲のモルタルがでろでろに溶けます。いつぞやは帰宅したら枕からマットレスまでびしょ濡れで、交換させたほど。毎年クレームをあげていたのですが、そのメールが言うには

「水漏れの件、ようやくビル管理が修理に応じた。外壁の工事と同時に内装もやり直すので『10日以内に』退去すべし」

目が点になって5回位メールを読みなおしたのを覚えています。

それからはバタバタで引越し先を探します。が、TSTから離れるのであれば、目星を付けた部屋を見て、周囲の環境、交通の便などを確認しなければなりませんが、残り10日でそんなことは無理。早々に大家に「責任を持って次の部屋を紹介すること。デポジット、引っ越し代はそっち持ち」という条件を突きつけつました。なにしろどう考えても無茶な話なので、いくらでも強気になれますw

結局、その大家(会社)が持つ別の物件が徒歩数分の距離にあり、部屋は狭くなり家賃も上がるものの、契約形態はサービスアパートのままで光熱費、ネット、メイドサービスは従来通りという条件で決めました。なにしろ急な話で時間もなければ準備もできてなかったので選択肢がありませんでした。

引っ越し先の部屋を見に行ったところ、とにかく狭い。収納スペースが無い。まぁ香港では家賃3万ドルを超える部屋でもクローゼット以外の押入れのようなスペースは無いのが通常ですが、それまでの部屋は本棚付き机がある部屋を選んだので、それなりにモノを置くスペースがありました。

なので、断捨離開始。

持ってた紙の本や資料は殆ど捨てました。どうせ紙の本は今は読みません(老眼(ToT)&タブレット使用のため)。DVDやCDも買ったまま観てないのはよほどのものを残してバサバサ捨てました。売れそうなものは残してあるので、そのうち信和中心に持っていきます。衣服も、まだ着れるけど古くなったもの、サイズが合わないものは全部捨てました。洋服に関する興味が低いのでそんなに無いと思ってましたが、北京旅行の準備で冬物を買ったため、捨てたつもりでも意外に残りが多かった。。。PS3やNASなどPC周辺機器、精密機器の箱は、引っ越したあとで捨てました。空き箱は結構取っておくタイプでしたが、無理。知らない間に溜まった用途不明の電源ケーブルやUSBケーブルも廃棄廃棄。勢い余って必要なケーブルが引越し後に見つからなかったのはお約束w

という訳で、大分身軽になったと思いましたが、それでも入りきれない荷物が。。。一部は同じビルに管理会社保有の別の部屋(当時倉庫代わりに使っていた)に置かせてもらいました。先日帰宅したら予告無く部屋に放り込まれてましたw

そんなこんなでようやく7月末から8月にかけて引っ越しが完了しました。狭いのは最初にわかってましたが、入居してから困ったことがいくつか。そのうち最大のものは臭いです。元々部屋に染み付いた臭いがあり、引っ越した翌日に空気清浄機を買いましたが、24時間運転しても匂いが取れません。更に、換気扇をつけると時間帯によって周囲の部屋から煮炊きの臭いが逆流してきます。最初は換気扇のファンの向きを間違えてるのではと思いましたが、ちゃんと排気してます。それでも入ってくるこの臭いは。。。部屋自体の臭いに加え、外からくる魚を焼いているような臭いには参りました。せっかく修理させた換気扇ですが、つけっぱなしにして夜帰宅すると、ドアを開けた瞬間にうううっ。。。!と。換気扇を止めておくと臭いはマシになりましたが、その代わりにドアを開けるとこもった空気が襲ってきます。

元々吟味して入った部屋ではなく、緊急避難みたいなものでしたので、来年の早いうちに引っ越ししたいなーと思い、Webなどでいろんな地域の部屋を見始めたところ。。。

<< to be continued....>

次回予告

突然の告知でピンチに陥った俺。代替策を探すも思うように進まない。刻々と迫るタイムリミット。さぁて、次回もサービスサービスぅ。