中国 風見鶏便り(ふるまいよしこ)
前回の記事では思うことがまとめ切れずにちょっと唐突な感じになってしまいました。大変申し訳ありません。とはいえ、今回もまとまっているかどうかあまり自信はないのですがw
上記の記事を読んで、とくにりえさんのバランス感覚にはいつも頭が下がります。私なんぞはとにかく「香港が好き」が前提なので、イヤな処からは目をそむけてしまいがちですが、りえさんもふるまいさんも両方をきちんと認識して、その上で「これはこういう事なんだよ」と教えて頂いています。
さて今回のお題。
これは私の持論ですが、「中国人・日本人・韓国人」という「人」はいない、と思うのです。
だから中国人は。。。と思う時、皆さんの目には誰が映っているのでしょうか。私は極力「XX省出身のAAさん」とか「在日韓国人のBBさん」を思い浮かべるようにしています。私にとっては「XX人」という顔の無い集団より、「ZZさん」という個性と顔を持った生身の人間が大事です。
もちろん、そうやって個人を思うがゆえに、中には騙されてひどい目にあったのでXX人なんて!と思う人もいるでしょう。それはそれで事実なので否定できません。
ただ、木を見て森を見ない(一事をもってその国の人全体を評価する)のも間違いですし、森を見て木を見ない(総論だけで個人を認識しない)のも間違いだと思うのです。
中国人や韓国人に知り合いなんていねーし、という方は、女優でも歌手でもなんでもいいと思います。
・かの国ではこんな事があったけど、あの人はどうだろうか
・あの国出身でこんな人がいたけど、他の人も同じだろうか
と思うことで、両方のバランスがとれるのではないかなぁと思うのです。
(前にも書きましたが、私が周囲にいる中国人から敵意を見せられていないからと、全ての中国人はいい人だ、などという程お花畑ではありません)
ついでにもうひとつ。
中国の反日教育については私もいろいろ自分で見聞きしました。そういう事が行われているのは事実です。
深センという香港に接している中国の街があります。ここには内陸から出稼ぎに来た中国人と、香港人や日本人が入り交じっています。
そこでとある中国人に言われた言葉です。
「老家(=実家、故郷の意味)にいる時は日本はひどい国だと教えられてきたけど、深センにきて色んな事を聞いて、実際に日本人に接してみて、それが間違いだと分かった」
個人の力で国を変えることはできないけど、自分と接した人を変えることはできます。変えようと思って接している訳ではありません。結果としてそうなれば嬉しいですね。
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