2013年2月24日日曜日

北京旅行 宿は大当たり!(北京阅微荘四合院賓館)

すっかり旅行の顛末を書いていませんでした。。。実は、デジカメに入れてあったSDカードが途中でアクセス不能になり、前半の写真がパーになったのです。こんな事もあろうかと、予備のSDカードを入れたのでそれ以降は残ってますが、最初の方は携帯で取った写真しかない(´・ω・`)

で、気を取り直して。

北京での宿は四合院造りの宿を取りました。四合院とは、日本風に言うといわゆる長屋で、全体が長方形で真ん中に中庭があります。多くは胡同の中にあり、四合院式ホテルとは建物の構成をそのままに、中をクラシックな雰囲気を保ったホテルに改造したものです。北京市内にはいくつもそういうホテルがあり、それぞれに特色を出しているようです。

前の会社の中国工場にいた同僚が北京に留学していた事があり、その時の友人が北京で日本人相手の旅行会社をやっているというので、宿の手配はそこにお願いしました。四合院式ホテルと指定して、いくつかお勧めを出してもらい、それにTrip Adviser等の口コミをみて、以下のホテルに決めました。

北京阅微荘四合院賓館

結果、大正解!!

北京市内は地下鉄は発達しているので、あまり地理的な事は気にせず取りました。とはいえ、実際に地下鉄に乗ってみたら乗り換えの時はかなり歩くし、中国ではエスカレーターが止まっていることも、結構苦労しましたw

場所は東四という地下鉄の駅から徒歩で15~20分位。道順は大通りから1回曲がるだけなので難しくはありません。というか胡同のど真ん中なので、下手に細い道入ると確実に迷いますので、当てずっぽうで歩くのは危険。

さて、チェックインを済ませて案内された部屋に入ってびっくり!とても綺麗な部屋でした。

ただ、このシーツは後で普通の白いものに交換されます。確かに汚したりするのはいやだし、何よりも目がチカチカして眠れませんw

部屋の中の電話もクラシック。

洗面台


なんと、ロクシタンのボディオイルが!ホテルのこだわりを感じます。


壁の電気スイッチにまで気配りが。


このホテルに三泊したあと、1泊の温泉旅行に出かけました。この時に別のホテルに移ってみようかとも思いましたが、荷物を引きずって歩くのがいやだったので、結局一旦チェックアウトし、荷物を預かってもらいました。

実はこの温泉旅行は大失敗でした。

で、戻ってきたらフロントのスタッフが「你回来了!(お帰りなさい!)」と言って迎えてくれました。チェックインもスムーズで、もう一度宿帳を書けなどと野暮は言いません。こういう杓子定規じゃない対応は中国では珍しい。

「今度は大きな部屋を用意しておいたよ!」と言われて入ってみれば。。

うひゃひゃ!ダブルベッド!なんですかこの新婚さんいらっしゃーいな部屋わ!

※中国では赤はおめでたい色で、お正月も赤。特に結婚式ではお嫁さんもお婿さんも赤い婚礼衣装を着て、お床入りのベッドも真っ赤っ赤です(ど、ドラマで観たんだからね!)

もちろんこれも夕飯を食いに行ってる隙に白いシーツに交換されます。いやー、広いベッドは嬉しいけど、独り身には広さが身にしみるぜ。。。

パソコン(WinXP 英語版)と無線LAN使い放題。日本語はサイトの表示は問題ありませんが入力ができません。ぐぐる様IMEをインストールしようとしたけど権限がありませんでした。また、奥にオイルヒーターが見えます。外から帰ってくると部屋がぽかぽかで嬉しい。また、夜もエアコンかけなくても大丈夫。最初は寒いだろうとエアコンかけっぱなしにして寝たら喉が乾燥して夜中に目が覚めました。。

 お手洗いと洗面所。バスタブは無くシャワーだけですが、これは中国では標準なので文句はいいません。

もうひとつ、気配りに感動したのがこのコンセント。これは香港のBFタイプと呼ばれる三極プラグが刺せるもの。香港と中国ではプラグ形状が違うので、私は変換プラグを持ち込んだのですが、そんな心配は不要でした。香港に近い広東省のホテルならまだしも、遠く離れた北京でこのコンセントに出会うとは。。。

コーヒーとお茶。その他ペットボトルのミネラルウォーター2本が免費。ちなみにコーヒーは3in1のミルク・砂糖入りのくっそ甘いものです。中国ではまともなコーヒーを飲めるところが少ないので、私はネスカフェの瓶を持参しました。朝コーヒー飲まないと夕方頭痛がするのです(カフェイン中毒)

エアコンを無粋にむき出しにしないという気配り。

中庭はこんな感じ。


テーブルと椅子がありますが、この天気、この気温、この空気の中で外でお茶をする気にはなれません。。


さて、チェックアウトして、玄関を最後にぱちり。


滞在中はずっと曇りと霧だったのが、最後は気持ちよく晴れました。



気になる宿泊料金は冒頭のサイトを通じて、380RMB/日。シングルで予約を取りましたがダブルベッドの部屋でも同じ値段でした。

ホテルの隅々にまで気配りが行き届いていて、大変気持ちよく宿泊できました。普段はホテルだとどれだけ寝ても疲れが取れませんが、ここではぐっすり眠れました。スタッフもとても良い人達で、全員英語が流暢なので中国語ができなくても心配いりません。

支払いをしていたら、「下次你什么时候回来呢?」(次はいつ帰ってくるの?)と言われました。下次你什么时候过来呢?ですと、次はいつ来るの?ですが、帰ってくるの?と言われたのが妙に嬉しく、「现在还不知道,可是一定回来!」(今はわからないけど、きっとまた戻って来るよ!)と言ってさよならしました。

実際、この旅行では行きたいところの半分も行けませんでしたので、再度チャレンジしたい気持ちはありますが、なにしろ空気の悪さと、夏は夏で40度になんなんとする場所ですので、遊びにいくにしろ季節を選ぶ必要がありますね。

でも、あのホテルに泊まって、近くで羊肉を食うためだけに行くのもいいかな、なんて事も思ったり。

2013年2月18日月曜日

愛しのケリー・チャン様(陳慧琳) 

ケリー・チャン。Kelly Chen。陳慧琳。
香港の人気歌手、女優です。
一時期は日本のTV番組や映画、CMにも出てましたのでご存知の方も多いかと思います。日本語のCDも出てます。

ここ数年は歌や映画よりも出産や子育てでメディアに載ることが多かったです。といいつつ2012年のお正月映画には出演して良い味出してました。

そもそも私が香港に来たのはおケリー様がきっかけでした。2006年のケリーファンクラブ主催のパーティーで生ケリーを観たのが運の尽き(?)、翌年にはこちらで就職を決めていました。

その時のおケリー様はこんな感じ。

いやもう、マジで目の前の人に息を呑む、という体験をしました。このおケリー様が目の前30cmを通過するんだから堪りませんお。




ファンクラブミーティングではケリーのミニライブが最大の見どころで、この時はファンクラブ創設10周年のスペシャルでした。約1時間、目の前20cmでおケリー様が歌い、踊り、しゃべくり倒すのだから、更に堪りませんお。






ファンクラブミーティングはその後ほぼ毎年ありましたが、第一子の蝦餃君を出産してから開催が止まっています。その後、双子の流産など悲しい事件のあと、第二子の小籠包君が生まれてからはすっかり落ち着いたようで、今月7日は久々の新譜「Reflection」をリリースし、イベントやメディアへの露出も増えてきました。


 昨日は荃灣廣場というショッピングモールでミニライブ兼サイン会があったので、さっそく参加してきました。残念ながら歌をばんばん楽しむイベントではありませんでしたが、生ケリー様を見ることができてなによりでした。ホントにこの人は、いつまでも綺麗でスタイルもおよろしくて。



正直な話、ケリーは最近は目立った活動をしていないので、若い人には殆ど知られていない、または名前は聞いたことがある、程度ではないかと思いますが、どうしてどうして、会場には様々な年代の人がつめかけ、いまだに劣らぬ、そして幅広い人気を感じさせます。



ケリーはとにかくイメージがクリーン。今の旦那様とは結婚前から10年以上のお付き合いだそうで、ファンは皆それを知ってて応援してます。香港のパパラッチはかなりエゲツないのですが、私の知る範囲でスキャンダルめいた報道は一切ありません。コンサートやMVでは多少露出の多い格好もしますが、水着写真すら見たことがない。

そのクリーンな所が良い点でもあり、限界でもあるのかなぁとは以前から思ってますが。。。

これから本格的に活動を再開するようです。来月にミニライブ、6月には香港でおそらく一番有名な作曲家雷頌德主催のライブに他の歌手と共に客演。まだまだありそうです。
今年はファンミも復活して欲しいなぁと願っておりまする。

ケリー・チャン公式サイト(音が出るので注意)
ケリー・チャンFacebook

陳慧琳 Kelly Chen -《皮外傷》MV


2013年2月16日土曜日

映画 西遊·降魔篇

北京から帰ってきて、すっかり気が抜けてしまいました。一週間休み→1週間仕事→5日休み(旧正月)→2日仕事→土日休みというサイクルでは気合が入りません(言い訳)

そんなこんなでブログどころか日常生活までだらけまくりで日がなゴロゴロしています。あれ?今年のバレンタインっていつでしたっけ?

映画もすっかりご無沙汰で、特に新年明けてから観たい映画があまりなく、昨年末には1ヶ月3本位のペースで観ようと思ったもののそれもさぼってまして、先日やっと今年1本目を観てきました。

西遊·降魔篇

周星馳(チャウ・シンチー)監督、舒淇(スー・チー)主演です。

予告編(YouTube)

タイトルから分かる通り、西遊記をモチーフにしていますが、ストーリーはかなり違います。孫悟空やお釈迦様、猪八戒(みたいなの)は出てきますが。。

私のお目当ては舒淇ですw



以下、容赦なくネタバレあります。







一言でいうと、100分かけたどつき漫才。もともと周星馳の映画はそういう傾向が強いと思います。尤もそれを言うと香港映画の大部分がそうなんですがw
実は周星馳の笑いのツボというのは私のツボとはずれている部分があり、それもあって彼の作品はあまり観てません。これも舒淇じゃなければ観なかったかも。

この映画での舒淇は退魔師という設定。美人ではあるけど本人にその自覚はなく、色仕掛けは全く苦手。退魔師としての能力は高く、得意技は金環スラッシュ(今命名した)、妖魔袋詰。

考えてみれば、美人だけど色気がなく、蓮っ葉だけど女の子っぽいところもあり、そこそこアクションもできる女優って、他にいないかもと思いました。舒淇は私の好きな女優の一人で、それなりの数の作品を観ています。個人的には綺麗な女優さんだと思いますが、逆に嫌う人も多いのではないでしょうか。特に同性から反発を受けるタイプのような気がします。

もちろん舒淇はアクション女優ではないので、ワイヤー使ったとしてもそれなりの動きしかできませんが。。。


この映画の特徴は、随所に日本のアニメ、漫画のオマージュが散りばめられていることでしょうか。周星馳は日本のアニメが好きらしいので、良く研究してるなーと感心しました。

例えば。

剣を複数操って空中に飛ばし、四方八方から孫悟空に襲いかかる
→超時空要塞マクロスなどで有名になった板野サーカス。特にミサイル(作品中では剣)の群れの中に入って一緒に飛ぶような視線は、板野サーカスから始まったのだと思います。

孫悟空が吠える時にバックに大猿
→言わんとしれたドラゴンボール

お釈迦様が巨大化し、地球を俯瞰する
→エヴァンゲリオンの綾波レイ

舒淇が金環を飛ばすシーンはフォームは似てないけどウルトラマンの八つ裂き光輪を彷彿とさせ、最後に面子を揃えて旅に出るシーンはGmen'75みたいでした(いや、大江戸捜査網かもw)。

そんな風に、おバカ映画としてみれば、良くできていたと思います。深センの映画館のせいなのか、このフィルムそのものなのか、3D効果はイマイチでしたが。


2013年2月4日月曜日

北京旅行 北京の空気

北京から無事帰還しました。いやいや、疲れました。

北京に行ったという割には長城も行かず故宮にも行かず、じゃぁどこで何やってたんだと言われると、名もない胡同の中をあてもなくさまよい歩いたり、馬に乗って筋肉痛になったり、CD屋で大陸人歌手のCDや香港辺りでは忘れさられた港台歌手のCDが置いてないかと漁ったり、羊の骨にかぶりついたりしてました。

ほんと、何やってんでしょw

おいおいレポートしていきますが、まず日本でもその影響が報道されるようになった大気汚染。

空気は本当に悪かったです。
私の滞在中の天気はずっと曇りと霧で、PM2.5の指数も300からひどい時で400を超えていました。

気温は日中で大体0度から3度位。夜になると氷点下になります。バイクに乗る人は、真冬にヘルメットの隙間から入ってくる風で涙が止まらないという経験をしたことがある方も多いと思いますが、この時期の北京は普通に歩いているだけで涙が止まりません。

街中ではダウンにフードもしくは毛糸の帽子、マフラーといういでたちが非常に多く、特に女性はもこもこでした。女の子が被り物をしているのは可愛いので、そういう意味では街歩きは楽しかったです。マスクは意外に少なくて、ざっくり全体の2割位な感じでした。

空気の状態はと言いますと。。


これは2日目の朝の太陽です。夕日ではありません。晴れているのに霧とスモッグで霞んでいるのか、薄曇りなのか判断できません。





故宮の裏手にある景山公演から。天気が良ければ故宮を一望できるはずなのですが、ご覧の通り、霞んでしまって全く見えません。

ずっとこんな感じでした。途中で雪も降ってきましたし、正直いって街中をルンルンと歩くような気分ではありませんでした。

ところが、いざ香港に帰る日になって宿を出たら、外は快晴!





宿近くの街中で撮ってみました。空が綺麗です。


燦然と輝く北京西駅w 写真は全てカメラ任せなのですが、こんなハレーション効果も演出するとは、やるな>カシオw


北京西駅前の歩道から眺める大通り。

ずっと暗い空でしたが、最後に綺麗な青空を見ることができて良かったです。
この日は風も少し出たので、PM2.5もずっと下がり、ここ数日は100前後のようです。

とはいえ、大気の状態が根本的に改善された訳ではないので、この時期の旅行は正直お勧めしません。って自分が行っておいてなんだよというツッコミは無しで。

以降、宿のことや食事の事を書いていきます。