店員「へ?120II?試聴機あるけど。。。聴く?」
俺「あれ?もうあるの?って、売ってるんかい!」
店員「そこに並んでるよ。。」
俺「日本だと発売は来週だってさ」
店員「香港はなんでも早いんだよ(どやぁ)」
てな訳で、短い時間ですが試聴してきました。AK120は殆ど聴いたことがないので、AK100との比較になります。イヤフォンはIE800です。
ハイレゾのクラシックは本体に入っているので、店員に一言断ってから自分のAK100からmSDをAK120II挿入し、その中から普段レファレンスにしている曲を何曲か聴いてみました。
確かにチャンネルセパレーションや音場という意味でははっきりとした違いを感じます。音の粒子の輪郭はくっきりしています。が、うわついたところはなく、重心はしっかり下がっていて、ピアノのベース音の落ち込みやその先のS/N比も非常によく、ノイズの中に沈んでしまうことはありません。全体的に余裕があるというか、AK100が頑張って届いたところをさくっとクリアしてるようです。
AK100は良く言えば繊細な、悪く言えば線の細いところがあり、それが一種の魅力でもあります。ただ、AK120発売以降散々叩かれた低音の弱さというのは確かにあり、それを補うために普段はXD-01を使っています。今の私には、慣れたせいもあるでしょうが、そのXD-01で補われた低音が適度に制動が効いていてちょうど良い感じなのです。
AK120IIではパワーがありすぎるのか、低音がややファットに聴こえます。良く言えば土台がしっかりしている、悪くいえば出過ぎ。バロック音楽など聴くと、低音の太さにチェンバロの細かい音が埋もれそうになります。チェンバロの音が弱い訳ではなく、しっかり鳴っているのですが、相対的に下の音が勝っている感じです。
私は低音がどかどかしている音が嫌いなので、ちょっと違和感がありました。多分慣れてしまえば問題にはならないかと思います。
操作面ではAndroidベースの新UIだそうですが、それでもAK100/120に近い操作を残そうとしているようには感じました。私はタグを使わずフォルダ単位でしか聞きませんが、初画面から該当のフォルダまで降りていくのは直感的にできましたので。
ただ、mSDを入れた度にスキャンが走るようです。AK100では自動ではなく手動でスキャンする事ができたので、差し替える度に待たされることはありません。設定画面をみたところ、それに該当する項目が見つかりませんでした。USB形式のマウント方法がMTPになったそうですが、PCから曲を追加した時にUSBを外した途端にスキャンが走るようだと、ちょっと面倒ですね。mSDはそう頻繁に差し替えるものでは無いので、差し替え時だけならいいのですが。
デザインは悪くはないです。使い始めればポケットまたは鞄の中なので、あまり重視していません。とはいえ、AK240のアレはちょっと。。。と思いますが。AK100と比べるとかなり長くなりました。ワイシャツの胸ポケットには入りますが、ジーンズの前ポケットだと、そのまま座るのは無理そうです。重さもAK100単体と比べると重いですが、アンプの重量を加えると逆に軽くなるかもしれません。
XD-01を使っていて一番困るのはボリュームノブが軽くて、ちょっとした事で動いてしまうこと。AK100では画面ロックするとボリュームもロックされるのでそういう事はなかったのですが。。AK120IIでもその機能は受け継がれているので、XD-01無しで使うなら個人的にはメリットになりそうです。
アンプが必要か、と言われるとちょっとわかりません。
(訂正)
120IIでも光出力はありました。どこかのサイトで見た比較表を鵜呑みにしていました。
申し訳ありません。
ただ、ラインアウトモードがあるので、アンプとの接続は前提になっていると思われます。AK120IIを活かせる、ラインインの良いアンプというのは、私には思いつきません。来週以降、色々なレビューがあると思うので、楽しみにお待ちします。
色々聴いてみたのですが、イヤフォンをIE800にした時ほどの、ぱぁ~~~っと目の前が開けるような驚きはありませんでした。勿論、全方位にわたってAK100を凌駕しているのは確かですが、なんかこう、その進化が線形で、ああこの方向にいけばこういう音になるよね、という感じがして、びっくりするような事がない、というのが正直な感想。
最後に価格ですが、そのショップでの値段はHK$13,800でした。Yahoo外国為替計算によると182,329円。ネットによると標準価格208,000円(税込)が189,000円(税込)、旧機種を下取りに出せばもっと安くなるようです。標準価格だけみると香港の方が安いですが、割引されるとあまりかわりませんね。香港は消費税がないので、それを考慮するとトントンってところでしょうか。
さて。
私はこの誘惑に勝てるでしょうか!待て、来週!(君は財布の涙を見る。。)
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